今まで風もない条件のとても良い状態なのにガイドエラーが多発して撮影後の星像をみてがっかり、ということがよくありました。
ガイドの歩留まりを少しでもよくできないかと皆さんの過去記事などを参考にして、昨夜は自宅でガイドの環境やガイダーの設定など色々試してみました。

1.ガイド鏡の変更
 f500mm → f325mm (FC65からminiBORG45)
星のおじ様さんの情報を元に手持ちのminiBORGを使いガイド鏡の焦点距離を短くしました。
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今まで10分ガイドするとエラーが多発していましたが少し改善されたようです。
ガイド鏡が軽くなった分、バランスウエイトを3.9kg→1.9kgにすることができましたので、この影響も有ると思います。
またピント合わせはヘリコイドのガタが大きかったので使わず、しゅうどう部の祖調整だけにしました。
試しに撮影したバラ星雲です。
自宅ではISO800では5分くらいで飽和してしまうのでISO200にして10分露出を試しています。
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ピクセル等倍
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撮影データ
BORG77EDⅡ+F4RD+LPS-P2 EOS KissDN改 ISO200 10min SXD + SMARTGUIDER
(ピント調整用の十時付き)

2.オートガイダーの設定見直し
現在使用しているガイダーはパソコンいらずのお手軽ガイダー「SMARTGUIDER」です。


お手軽なので設定自体ほとんどないのですが、ガイドの修正強度を設定できる項目が有ります。マニュアルではガイド星が明るい場合に修正強度を強く(機敏に反応する)、暗い場合は修正強度を弱く(のんびり反応する)と記述されていますがそう単純ではなさそうな動作でした。実際にはガイドグラフを見ながら適正な値に追い込む地道な作業をするのが吉という結論でした。
試しに10分×3枚撮影しましたがこちらも少し改善されたようです。
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ピクセル等倍
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撮影データ
BORG77EDⅡ+F4RD+LPS-P2 EOS KissDN改 ISO200 10min×3 SXD + SMARTGUIDER
(ピント調整用の十時付き)

調子に乗って初の15分ガイド! しかも4枚連続!
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ピクセル等倍
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撮影データ
BORG77EDⅡ+F4RD+LPS-P2 EOS KissDN改 ISO200 15min×4 SXD + SMARTGUIDER
(ピント調整用の十時付き)

この日10分以上の露出で15枚くらい撮影しましたがひどいエラーは2枚ほどでしたので今までよりだいぶ良くなった印象です。
細かいところを見ればまだまだ改善する余地はたくさんありますが、収穫はありました。
これで次の遠征で結果を残せるか、または返り討ちか!?

また、楽しみが増えました。(^o^)/