最近の撮影で星像が平たく伸びているケースがありました。
冷却CCDにしたためスケアリングに問題が出たのか思いましたが、全体の星像に影響が出ているようです。
しかも以前のデジイチ画像を詳細に見てみると77EDⅡ+F4DGの組み合わせでこのような傾向が見られるようでした。
どうやら鏡筒のたわみが原因のようですので筒やリングの組み合わせを代えて対策をしてみました。
 
今までの構成です。
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対物レンズとフォーカサーの間は短鏡筒【7136】+ドロチューブ【7137】+ドロチューブホルダー【7749】で接続しています。
F4DGを使う際のシステムチャートに記載されている推奨の接続方法なので合焦などの問題はないのですが、筒の長さが変えられるドロチューブという可動部分があるのでどうしてもたわみやガタの原因になりやすいようです。
そこで対物レンズとフォーカサーを直結できる適度な筒は無いのかとBORGのHPでパーツを見ていましたら、なんとレデューサ-無しで使う場合の205mm鏡筒【7800】+M77.6→M68.8AD【7801】を使えばそのまま直結できて長さもほぼ同じになりそうだと分かりました。
205mm鏡筒【7800】は鏡筒セットを買ったときの付属品でいままで遊んでいましたので、早速M77.6→M68.8AD【7801】を購入して接続してみることにしました。
 
このM77.6→M68.8AD【7801】を205mm鏡筒【7800】に接続。これはすんなりOKです。   e587b3fa.jpg

 
そしてフォーカサー【9797】に接続しようとしたら・・・入りません。(^^;
力ずくで入れようとしてもびくともしません。
この接続リングは不良品か? と疑いつつこんな事例が無いかとwebを徘徊していたら、ありました。
kiriさんが既に経験済みでご苦労されたとブログで紹介されていました。
ダイヤモンドペーストを使って研磨しながら取り付けられたようです。
これは近所のホームセンターには見あたらなかったのでCRC556を吹き付け、粉末の研磨剤をまぶしてネジネジしながらようやくねじ込むことができました。あぁ~疲れた・・
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力ずくで入れようとしていたのでリングの文字も消えかかっています。(^^;  規格が微妙に違うのでしょうかね?
205mm鏡筒【7800】の内部には絞り環がついていますのでケラレが出ないようレデューサ-の前玉に限りなく近づけておきました。
これで各パーツをつなぎ合わせて以下のようになります。
 
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見た目はほとんど変わりません。長さもほとんど変わらないのでピントも問題なさそうです。
これもシステムチャートに載せといてもらえるとF4DGを使うときに短鏡筒【7136】+ドロチューブ【7137】をわざわざ購入しなくて良さそうなんですけどね。但し星などの無限遠以外、鳥や風景などを撮影する場合は短鏡筒+ドロチューブを使わないと近くの対象ではピントが出ないので汎用的じゃないのかな。
 
これでたわみやガタの原因となりそうな部分が排除できればよいのですが・・  天気が良ければ今晩試し撮りしてみます。