4月1日 久しぶりに希望ヶ丘へ遠征に出かけました。

この日はぴんたんさん、addict2525さん、T-Fixさん、ただよしさんと私の5名が集まりました。
天気は上々で朝まで快晴無風状態。でも気温は-3℃まで下がりました。最近は日中20℃近くまで気温が上がる日も有りますのでこの温度差は結構堪えますね。皆さんとお話ししながら過ごす時間もありますので何とか耐えられました。


この日はε-130Dに新たに採用したオフアキシステムデビューになります。
ここで今回のオフアキシステムのご紹介です。
補正レンズから冷却CCDカメラまでの構成はこんな感じです。

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オフアキシスガイダーはOAG9。
フィルターBOXは今までも使っていたBORG製で手差し交換。
※1の補正レンズ-OAG9接続、※2の冷却カメラ-フィルターBOX接続は特注で作ってもらいました。
補正レンズのバックフォーカスの関係も有りますのでなるべく短くできるよう光路長0mmです。
その他微調整のためリングを入れています。


また冷却CCDカメラSXVR-H18はスケアリング調整用の機構が付いているのですが、本体とその調整板の間にゴム状のリングが入っています。このゴム状リングも光路長短縮の意味で取り外しました。
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ガイドカメラはsora-canさんやマルさんもお使いで定評のあるLodestarです。
OAG9との接続はBORGパーツ【7423】と【7317】を使いました。
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これらをε-130Dに搭載するとこんな具合になります。
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事前に冷却カメラとガイドカメラのピントが出ることは確認しておきましたが、遠征前に実際にテスト運用する時間が取れなかったためほぼぶっつけ本番状態でした。

現地にて機材を組み立てます。
幸い忘れ物は有りませんでしたが何しろ久々の組み立てなので色々手順を忘れています。
時間が掛かりながらも何とか組み上がり明るい星を導入して冷却カメラのピント出しを行いました。こちらは問題なし。

次にガイドカメラのピント出しを行おうとしますが全然星が写りません。ケーブルの不調やらPCの問題やらPDHguidingやらLodestarやら色々疑って切り分け作業を行いましたが全く分かりません。時間はどんどん経過するしもう諦めて以前のガイド鏡を使おうかと思い始めた時ふと頭をよぎったことがありました。
まさか・・とおもいつつOAG9のプリズムを引き出してみると・・・

見事にプリズムが逆向きに刺さっていました。

新しいおもちゃが嬉しくて色々弄っていたので何処かで刺し間違えたんですね。トホホ・・
気を取り直して正しい向きに刺し直し早速ピント出しです。
ようやくうっすらと星らしき光が写りました。
しかしどうも背景が明るくガイド星が今一つよく見えません。
今まで使っていたDSI pro2の方が遙かにコントラストが良いのです。
何やら設定が有るのではと格闘すること数十分、ようやくガイドカメラのGAINがらみの設定らしきが分かりました。急いで設定し直してようやくまともにガイド星が写りました。
ここまで到着から約2時間

これでようやく撮影に入れそうだと対象を導入してガイド星を選択しキャリブレーション実行。
しかしキャリブレーションでERRORがでます。
ERRORメッセージを見ると何やら「RAの動きが悪いんじゃない」的なことが書いてあります。
これはケーブル刺し忘れで良く見るメッセージなのでまた刺し忘れたかとガイドケーブルを確認してみましたが問題なし。接触不良も疑って何度も抜き差ししても変わらず。そんなことを繰り返していたら今度はPCがハングアップ
この日撮影を考えていたさそり座はドンドン上がってくるし、もうイライラもピークで機材を蹴り倒したい衝動に駆られますが何とか我慢。

ブツブツと独り言を言いながら頭を冷やして考えてみると自作したガイドケーブルが動作未確認で有ることを思い出しました。
このガイドカメラは三基さんの改造が施されていてガイドケーブルがストレートではなくクロスケーブルを使うタイプになっています。クロスケーブルは買うと結構なお値段なので工具をAmazonで購入して自作したのです。(その方が安上がりです)
長さを変えて何本か作ったのですが今回使用したケーブルは事前に導通確認をしていませんでした。これが怪しいと思い導通確認済みの短めのケーブルに変えたところキャリブレーションは成功しました。やはり事前確認はしっかりやっておかないとダメですね。

そして長い戦いの末、到着から3時間以上かけてようやく1枚目の画像が上がって来ました。
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ε-130D  Lodestarオフアキガイド  SXVR-H18 L:10分 
Vixen SXD(K-ASTEC改)

上は中央付近ピクセル等倍画像です。まずまず良好なガイドが出来ているようです。
ただ焦点距離も短いのでオフアキにして劇的に精度が良くなったということは有りません。

今までのガイド鏡式でも特に不満は無いのですが少し新しきものにも手を付けたいという気持ちも有りまして今回のトライとなりました。
話題のハイブリッド方式やカラーアシスト方式と言った手法へは色々課題が有りそうなのでまだまだ先になりそうですが、取りあえず足がかりにはなる良い収穫が得られました。

この後は大きなトラブルも無く朝まで皆さんと談笑しながら過ごすことが出来ました。


<撮影風景>
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PowerShot S120  f3.5 15.00sec ISO3200  5-26@5.2mm

日が変わってからは濃い天の川が見られますし、明け方にはもうさそりも南中です。
段々夜も短くなって行きますので早くも夏の対象に筒を向けました。
トラブルもあってすんなりとは行きませんでしたが何とか新システムの確認も出来て良かったヨカッタの遠征でした。