ニュージーランド遠征で撮影したさそり座頭部の星雲です。
ヒーターを使っても夜露でレンズが曇ってしまうほどの湿気に悩まされた日でした。
足先カイロを二枚カメラのフードに貼り付けてその上からヒータを巻いて何とかしのぎました。

日本で見るさそり座はまず地平から頭が見え始め徐々に胴体が現れ最後に尻尾が見えてきますが、NZの観測地で見たさそりは尻尾から見え始め胴体と頭が同時に現れ一気に天頂へと上がっていきます。
始めて見たときはこの状況が分からずさそり座の形がすぐには見極められませんでした。北半球と南半球では随分と見え方が違うものです。

今年は火星がさそり座にいて存在感を主張しています。
今年限りの画像と言うことでこれも良いかなと言うことで火星を画角のほぼ中央に入れて撮影しました。
そういえばさそり座のアンタレスの名前の由来はギリシャ語の「火星に対する物」という意味から来ているそうですが明るさでは完全に火星の圧勝ですね。

火星とさそりの頭
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ZEISS APO Sonnar T*2/135(135mm F2.0 →F3.5)
M-GEN + LM75JC(75mm F2.5)
SWAT300S
Nikon D810A ISO1600 3分×32枚
ニュージーランド テカポ

好みは分かれるかと思いますがガス濃いめで処理してみました。