4月9日 希望が丘まで遠征に行ってきました。月齢8の月が1時過ぎまで残る夜でしたが一晩中晴れる予報でしたの出かけることにしました。2020年3月に遠征に出かけて以来なので2年1ヶ月ぶりの”庭”以外での撮影です。
現地では東葛星見隊のメンバー、マルさん、T-Fixさん、sora-canさんとご一緒しました。皆さんとお会いするのは久々で楽しいひと時となりました。やはり家でボッチでやっているのとは違って遠征は楽しいですね。
かなり早めに現地入りしてしまったので明るいうちに機材設置完了です。
西の山に沈んでいく夕日がみえました。この風景を見ながら暗くなるのを待つ時間も良いですね。
遠征は2年以上のブランクがありますが撮影自体は庭で行っていましたので特に戸惑うことはありませんでした。一番苦労したのは極軸合わせ。Pole Masterで合わせているのですが庭だと一度合わせたらめったに使いませんから使い方をすっかり忘れていました。しかも自分のPCだと吐き出されるデータがコマ送りのようになるので対策として音楽または動画を流しながら使っています。これは何とかならないのでしょうかね?手こずりながら何とか極軸を合わせ撮影準備完了となりました。
今回は銀河2対象を撮影してきました。
NGC4565(IR-LRGB合成)
撮影鏡:Mewlon-250CRS CR0.73×
ガイド:miniBORG45EDⅡ+QHY5Ⅲ290M PHD2 ディザガイド
架台:Vixen AXD
カメラ:ZWO ASI294MM PRO -10℃ Gain120(LRGB) Gain0(IR)
フィルター:Chroma LRGB 31mm , Astronomik ProPlanet 642 BP IR 31mm
露出時間:RGB:各3min✕6(2×2bin ) , L: 3min✕13(2×2bin ) , IR:3min✕ 124(2×2bin )
TOTAL 465min
撮影地:庭 & 希望が丘
かみのけ座の銀河、NGC4565です。
銀河を真横から見たスリムな姿と中央を横切る暗黒帯に痺れます^^
この日はやや風に煽られる場面もありましたがシーイングは良好でシャープな画像に仕上がったのではと思います。(あっ、でもこの画像の輝度情報は自宅庭で撮影したものなのでこの日のシーイングは関係無いですね^^;)
処理は自宅庭で撮影したIR画像を輝度情報にしています。この画像、重ねてみたところ背景に謎のムラが盛大に出ていまして困っていました。何かの役に立つかと思って撮影したおいたL画像を比較明などで合成したところ上手く背景ムラ対策になってくれました。
カラー画像は月の出ている時間に撮影していたので色ムラを心配していましたが特に問題なく、自宅で撮るカラー画像に比べて数十倍も楽に処理できました。やはりカラーは暗い空で撮れるなら撮りたいものです。
月没後には見事な天の川が見えて来ました。天の川を見るのも久しぶりです。
これが見られただけでも遠征に来た甲斐がありました。
これが見られるということはもうさそり座やいて座も撮れるということですね。
次は短い筒を持ってこよう。
コメント
コメント一覧 (6)
迫力満点、エッジオンの構造も良く出てますね。
結構な月明かりでしたがRGBはOKなんですね。
更には月没後の天の川、遠征した甲斐がありました。
銀河2対象ってことはもう一つある??
RUKU
がしました
なんとIRフィルターを使ったご自宅での輝度にこの晩の色を合わせて1作品なんですね!IRフィルターの銀河は暗黒帯のコントラストが出にくいと言われますが、全く影響を感じない画像はさすが名手RUKUさんです。半月だと天の反対側にあればRGBも影響なしなんですね。あらゆる時間を無駄にしない撮影はすごいです。
もう一作品も楽しみにしています。
RUKU
がしました
starlightと申します。時々、ブログで素晴らしい天体写真を拝見させて頂いています。NGC4565(IR-LRGB合成)もMewlon-250CRSと高感度なカメラそしてRUKUさんの画像処理技術と相まって素晴らしい作品に仕上がっていますね。
ところでPole Masterの件ですが、たまにしか使わないのであれば使用時にMP3再生をするのが一番手軽な気がします。ただ私の場合はQHY5L-IIのガイドカメラでのPHD2との通信速度低下、フリーズという現象になりましてこれは音楽再生をMUTEモードにしてあっても流石に許容できなくてガイドカメラを他社製に変えました。これはUSB2におけるWindowsの省電力モード(CPUクロック周波数を自動的に下げる)が起因しているようです。この時にMP3等の再生をするとCPUクロック数が下がらないので問題回避できるのかと思います。根源的にはPCのBIOSでCPU POWER–Management Configuration–select Intel C StateとしPCの電源管理でUSB Selective SuspendをOffにする・・となりますが、私のLet’sNoteの場合、メーカーがユーザに調整することを認めていないようで、そもそもメニューにこれらの項目が現れません。
RUKU
がしました